2011年10月8日土曜日

アートな土曜日に思う「辻邦生的」初心

 mayumiura 今年度、我が家の土曜日はアートデー。息子たちのバレエ・ピアノ・ヴァイオリンレッスンに付き添いながら、各界仕様に自分を鍛え上げたプロフェッショナルと接することができる一日。どのジャンルにせよ「自分をコントロールする」訓練を積むというのは、本当に素晴らしく大事なことだとつくづく思う。
 mayumiura とくにボストンバレエの先生方の身体の美しさ、動きの自在さからは目が離せない。自分の体を自分の思うように動かせるってなんて凄いんだろう!と、我が子そっちのけで先生の一挙手一投足に見入ってしまう。次の瞬間、自分の体すら思ったように動かせないあたしって……とがっくりくるのもお約束orz
 mayumiura そして再び、くるおしく思う。生涯を通じて、自分はこの分野において、自分をこういう風に訓練し鍛え上げました、という「技術」を、何か一つだけ確固として身につけたいと。辻邦生が「メチエ」と呼び、「ピアニストがピアノを弾くように」書きに書いて身につけたと語った文章力のような、何かを。
 mayumiura この「メチエの獲得」は辻邦生に出会った十代の初心だったのに、四十過ぎていまだ道半ば……。いーかげん他の些末なことは置いといて、もうちょっと「それ一つ」に集中しないと、何とかクズレにすらなれないよ、と危機感つのる秋なのであった。くうう。
 mayumiura @Shushi 同志よ!お互い初心にかえって精進しましょうねえ。あの世で辻氏に会ったとき、臆せず自己紹介できる自分になりたいです……!(切実)
 mayumiura @Shushi 私も額に入れてますー。辻さんは、今もどこかで書いていそうだなあ。「安らかに」なんて言ったら、かなしい顔されそう。